「なんとなく、これは違う気がする」
そう思ったこと、ありませんか?
理由はうまく言えないんですけど、な~んか引っかかる。経験上、「こういうのはうまくいかへんよな」っていう感覚。
その感覚、たいてい当たるんですよ。(^_^;)
問題はその次なんです。
「なんでそう思うんですか?」
そう聞かれた瞬間、急に口が止まる。あなたにも覚えがありませんか?
なんか、それっぽい言葉が出てきた
で、そこで何が起きるか。
自分の中から言葉が出てこないので、どこかで見たことのある言葉を持ってきちゃうんですよね。
「まあ、本質的にはそういうことなんで」
「マーケティング的に間違ってるんですよ」
「構造的に見ると、そうなりますよね」
言った瞬間、ちょっと賢くなった気がしませんか?(ノ∀`)タハー
でも、よく考えてみてください。
その『本質』って、具体的に何のことですか?
その『マーケティング』の、どの原則の話ですか?
・・・説明できないんですよ。だってその言葉、さっき借りてきたばっかりなんですから。( ˙-˙ )スン…
借りてきた言葉は、いつも少しだけ大きい
借りてきた言葉には、共通の特徴があるんです。
『やたら言い切りの形をしてる』
「本質的には」も「構造的に見ると」も、たいてい断定とセットで使われるじゃないですか。中身が薄いときほど、言い方は強くなるんですよね。
逆に、自分が本当に分かってることって、実際にはもっと歯切れが悪いんですよ。
「いや、これ説明しにくいんですけど・・・」
「なんて言うたらええんかな・・・」
こっちなんです、本物は。
服と同じで、借りたものはサイズが合ってないんですよね。ちょっと大きくて、ちょっと立派で、でも自分の体にはあってない。┐(´д`)┌
10年が、一文で消える
ここが一番もったいないところなんですけど。
借りた言葉を使った瞬間、あなたの話から『体温』が消えるんです。
たとえば、こういう一文があったとします。
「10年見てきましたけど、こういうのはだいたい駄目でしたよ」
これ、めちゃくちゃ強くないですか?
10年っていう時間は、誰にも真似できませんから。
でも、これを「マーケティング的に間違ってます」に言い換えた瞬間、あなたの10年はどこにも入ってないんですよ。誰が言っても同じ文になる。今日始めた人でも書ける文になる。
つまり「一番強い持ち札を出さずに、一番弱いカードと交換してる」状態なんです。Σ(゚Д゚)
メチャクチャ勿体なくないですかコレ?
しかも本人は、ちゃんと説明できた気になってる。ここが厄介なところなんですよね。(ノ∀`)アチャー
「これ、自分は経験してないんですけど」
じゃあ、どうすればいいのか。
自分がコンサルで相談を受けるとき、決めてることがひとつあります。
知識だけで話すときは、必ず先に断るんです。
「これ、自分は経験したことないんですけど聞いた話では・・・」
たったこれだけです。
でも、この一言があるかないかで、相手の受け取り方は全然変わるんですよね。
知識で語ること自体は悪いことじゃないんですよ。自分が経験してないことを聞かれる場面なんて結構普通にありますから。そのたびに黙ってたら相談相手にならないですしおすし(ノ∀`)タハー
まずいのは・・・知識で語ってるのに、経験みたいな顔をすること。
これをやると、いわゆる『机上の空論』になるんです。相手も、なんとなく薄さに気づきます。
自分だって、知識だけで語ることは普通にありますよ。前置きを一つ置くようにしてるだけで、そこは全然えらそうに言えないんです。
というか、借りた言葉が出てくる瞬間って、本人が一番真剣に説明しようとしてるときなんですよね。適当に流す人は、そもそもそんな言葉を使いませんから。
真面目な人ほどハマるんですよ、これ。(^_^;)
うまく言えないときが、一番強い
だから、もし今度うまく説明できない場面が来たら、無理にそれっぽくまとめなくていいんです。
『言葉が出てこないときほど、あなたは大事なことを掴んでるんですよ』
「うまく言えないんですけど」から始めてイイんです!(川平慈英風味)
そこから先に出てくる、「たどたどしい言葉」のほうが、借りてきた立派な一文よりよっぽど届きますから。
あなたのその感覚、間違ってないですよ。あとはそれを自分の言葉に変えていくだけなんです。
・・・とはいえ、「自分の言葉に変える」って、具体的にどうやるねん!?って話ですよね。
そこはちょっと長くなるので、後編にまとめてます。
あと、この前置きを置くやり方、実は置ける人と置けない人がいるんですよ。その差がどこから来るのかも後編のほうで書いてます。(^_^;)
ちなみに、あなたはどっちのタイプですか?
説明を求められると、つい借りてきた言葉が出てくるほう
説明を求められると、黙り込んでしまうほう
コメントで、どっちか一言だけでも教えてもらえたらうれしいです。(・∀・)



