前回の記事で、ChatGPT Workを自分は使わないかもしれない、という話を書きました。
そこでは「機能から入るか、詰まりから入るか」という判断の話をしたんですけど・・・SNSを見ていて、毎回気になることがあるんです。
そもそも、みんななぜ焦るんでしょうね?
誰も損してないのに、置いていかれた気がする
冷静に考えると、変な話だと思いませんか?
新しい機能が出た。使っていない。それだけのことですよね?あなたの仕事が急に遅くなったわけでも、収入が減ったわけでもない。昨日と今日で、あなたの手元は何ひとつ変わっていません。
なのに、タイムラインを開いた瞬間だけ、なぜか負けた気になる。
しかもこれ、毎回起きるんですよね。
先月も似たような発表がありました。その前の月にもありました。当時「これはヤバい」と言われていた機能を、あなたは今どれくらい使っていますか?
・・・たぶん、半分も使ってないんじゃないでしょうか。(ノ∀`)タハー
つまり、あの焦りは当たっていないんです。焦った分だけ生活が変わったかというと、そうでもない。
でも、次にまた発表があれば、やっぱり焦る。
この繰り返しって、性格の問題なんでしょうか。
自分は違うと思ってます。焦りが湧いてくるんじゃなくて、焦りが作られているんですよね。
作っている人たちがいます。狙ってやっている人もいますし、そんなつもりはないのに結果的にそうなっている人もいる。ただ、どちらにしてもそうなりやすい事情があるんですよ。
その事情の話をしますね。
新機能は、発信者にとって「定期的に湧く無料の井戸」
情報発信をしている人の立場で考えてみてください。
一番しんどいのは、ネタ切れですよね?
毎週書くとして、自分の経験だけで回そうとするとすぐ枯れます。検証には時間がかかりますし、成果が出るとも限らない。書けるだけの中身が溜まるまで、下手すると数ヶ月かかりますよね。
そこに、定期的に、無料で、全員に同時に配られるネタがあるとしたら?
それが新機能なんです。(ドドンッ!!)
しかも都合のいいことに、新機能の話は使っていなくても書けるんですよ。(^_^;)
公式の発表を読んで、機能を並べて、「これは大きい」と付ければ一本になる。実際に業務で回した検証記事より、発表当日の紹介記事の方が伸びます。
速さで勝てる、唯一の領域なんですよね。
「ヤバい」が量産される仕組み
ここで、書く側の計算がひとつ働きます。
同じ日に、同じ発表について、何百人も書くわけです。中身で差をつけるのは難しい。まだ誰も使い込んでいませんし。
じゃあ何で差をつけるか・・・?
『温度』なんですよ。
「便利そうな機能が出ました」より「これはヤバい、知らないと終わる!!」の方が伸びる。書く側は中身を盛れないので、熱量を盛るしかない。
いわゆる「驚き屋」と呼ばれるやつですよね。┐(´д`)┌
ただ、この言葉って人を指してるじゃないですか。だから「ああいう人たちがいる」で終わりやすいんですけど・・・気になっているのは、そこじゃないんです。
驚き屋になった方が得をするという、その仕組みの方ですね。
そうやって同じ日に何百件の「ヤバい」が並ぶ。あなたのタイムラインは、それを浴びる形になります。
・・・で、ここが大事なところなんですけど・・・。
この現象、書き手が正直かどうかとは関係なく成立するんです。
本気で「これは大きい」と思って書いている人もいます。伸びると分かっていて熱量を盛る人もいます。前者だけを責める理由はないですし、後者がいないふりをする必要もないですよね。
ただ、どちらの投稿も同じ日に、同じ方向に、数百件並ぶ。受け取る側からは見分けがつきません。
結果として、正直な人と狙ってる人の区別がつかないまま、まとめて「世界が動いた」ように見えるんですよね。ここがこの構造のややこしいところなんですよ(ノ∀`)タハー
焦りの正体は、締め切りのすり替え
もうひとつ、種明かしをしておきますね。
「乗り遅れる」という言い方、よく見ると時間の制限がある前提になっていますよね。電車が出てしまう、という比喩ですから。
でも、新機能に締め切りなんてありません。
三ヶ月後に触っても同じように使えます。むしろ三ヶ月待った方が、日本語の解説も増えて、不具合も直っていて、使い勝手はよくなっていることの方が多いんですよね。(^_^;)
結局これって、発信側の締め切りが読者側の締め切りにすり替えられているんです。
急いでいるのは、発表当日に書かないと埋もれてしまう発信者の方であって、あなたじゃない。
これに気づくと、けっこう楽になりますよ。
そもそも乗らないための、三つの手順
じゃあどうするか?「情報を遮断しろ」という話ではないんです。それだと今度は本当に取り残されますしね。(^_^;)
① 発表から二週間、何もしない
これだけで大半が片付きます。二週間後にまだ話題に残っている機能は本物ですし、消えているものは元から関係なかったということですよね。この待ち時間で失うものは、実際ほとんどありません。
② 「すごい」ではなく「何が減るか」で読む
紹介記事を読むとき、探すのは機能の一覧じゃなくて、自分の作業から何が消えるかです。消えるものが思い浮かばなければ、あなた向けの機能ではないというだけの話ですよね。
③ 熱量の高い紹介ほど、後回しにする
これは逆説みたいですけど・・・「これはヤバい」で始まる記事は、たいてい発表当日に書かれています。つまり書いた人もまだ使っていない。使い込んだ人の記事は、もう少し後からもう少し地味な言葉で出てきますよね。
焦らない人ほど、結果的に手元が変わっている
最後にひとつ。
新機能を全部追いかけている人と、二週間待つ人。長い目で見ると、自分の仕事が実際に楽になるのは後者の方だと思ってます。
前者は情報を集めるところで力を使い切ってしまって、自分の仕事に組み込むところまで届かないんですよね。追いかけること自体が作業になってしまうので。
一方で、待ってから拾った人は、拾った数は少ないけど、拾ったものは全部使っている。
「試した」と「使っている」の間には、思っているより距離がありますよね?
で、結局のところ何が言いたいかというと・・・。
急いでいるのは、あなたじゃなくて、その情報を届けている人の方かもしれない。
これを一回思い出すだけで、タイムラインの見え方がだいぶ変わります。
焦りは、あなたの中から湧いたものとは限りません。誰かの締め切りが、あなたの中に引っ越してきているだけかもしれないですし・・・ね?( ◜ω◝ )ニチャア
あなたは新機能の話題を見たとき、どちらに近いですか?
A:とりあえず試してみたくなる
B:一旦様子を見ることが多い
どちらが良いという話ではありません。よかったらコメントで、AかBだけでも教えてもらえたら嬉しいです。
同じ情報でも、誰の締め切りで動いているかで、受け取り方が変わるという話でした。(・∀・)



