実はココ数日、知る人ぞ知る、以前作った「substack記事改善AI Lite」というAIツールをWeb版として作り直してまして・・・ほぼ完成!!
なんと今日から使えます!( ´∀`)bグッ!
これって元々はGPT版で作ってたんですけど、OpenAI側の仕様変更もあって、このまま使い続けるのがちょっと難しくなったんですよね・・・。
だったらもう、
「Web版にしちゃえ!どうせ作り直すなら、前よりちゃんとしたものにしちゃえ!」
そんなノリで始めたのが、
『記事改善AI|ゆなラボちゃん Mk.II』(デデドン♪)
です。Mk.IIって、なんか響きが強そうじゃないですか?( ・`ω・´)
記事の全文を貼ると、
どこを直すと伝わりやすくなるか
なぜそう判断したのか
タイトルや冒頭はどう変えられるか
公開前に何を確認したほうがいいか
みたいなことを整理して返してくれるAIです。
・・・と書くと、スルッと作れたように見えるじゃないですか?
全然そんなことなかったです。
初期のゆなラボちゃん、めちゃくちゃ面倒くさかったんですよ(遠い目)
最初に生まれたのは「厄介オタク」だった
開発途中のバージョンでも、診断そのものはかなり細かく見てくれてたんです。
タイトルを見る。
冒頭を見る。
構成を見る。
重複を見る。
読者が迷いそうなところを見る。
理由まで説明する。
一見、めちゃくちゃ優秀じゃないですか?
ただ、実際に使ってみると・・・
とにかく長い。
そして、
聞いてないことまで全部しゃべる。
「いや、そこまで説明せんでええねん」ってところまで、延々と理屈をこね始めるんですよね。
しかも、内部で使ってる指示まで表に出てきて「JSON形式で〜」とか言い出す始末。 公開前の最終チェックを頼んだだけなのに、そこからまた新しい分析を始めることもありました。
たとえるなら、
「この文章どう思う?」
って聞いたら、
「まず文章構造には大きく分けてですね、そもそも読み手がどこで迷うかという観点から言いますと~・・・(早口)」
って20分しゃべり続ける人。
言ってることは間違ってない。むしろ詳しい。
でも、
『今それ全部いる?』
ってなるじゃないですか?w
この頃のゆなラボちゃんを、自分の中では『厄介オタクゆなラボちゃん』と呼んでました(ノ∀`)タハー
詳しいのに、なぜか使いにくい
ここで最初に気づいたことがあるんですよね。
AIって、放っておくと『正しいことをできるだけ多く言おう』とするんですよ。
『理由も説明する。』
『例外も説明する。』
『補足もする。』
『抜け漏れがないようにする。』
「全部」やらなくっちゃあならないってのが「AI」のつらいところだな。
覚悟はいいか?オレはできてる(できてない)
って感じで、AIとしてはたぶんめちゃくちゃ真面目なんだと思います。
でも使う側からすると、情報が増えるほど判断しやすくなるかっていうと・・・そうでもないじゃないですか?
むしろ、
「で、結局どこ直せばええのん!?」
ってなる。
これって記事改善AIに限らず、AIを使ってるとけっこうよく起きる話だと思うんですよね。
情報が多い=親切、とは限らない。
大事なのは「この人が今判断するのに、何が要るか」まで絞ってあげることなんですよね。
なので次のバージョンでは、かなり思い切って出力をガッツリ削りました。
早口が止まったら、今度は「優等生」になった
次のバージョンでやったのは、
結論を先に出す
理由は短く
報告書っぽい言い方を減らす
最後の確認はYes/Noで判断できるようにする
内部の指示は表に出さない
あたり。とにかく分かりやすさ優先です。
結果・・・
かなり使いやすくなりました。早口も止まりました(ホッ)
「お、ちゃんと編集者っぽくなったやん」と思ったんですよ。
・・・が、しかしッ!!
今度は別の違和感が出てきたんですよね。
なんでもかんでも『How-to記事の物差しで測る』ようになったんです(は?)
ちいかわからゲーセン経営まで
たとえば、こないだのSubstack LIVEの振り返り記事。
LIVEなので、話は当然脱線します。
ちいかわの話をしてたと思ったら、UFOキャッチャーの話になって、そこからゲームセンターの経営とか店舗の導線の話に飛ぶ。
・・・いや、どういう流れやねんって話ですけどw
文章だけ見れば「ここは本筋から外れてます」って言えますし、同じことを少し違う言葉で繰り返してるところもあります。
How-to記事なら、
結論を早く出す
重複を削る
脱線を整理する
は、かなり有効ですよね。
でもLIVEの振り返りまで全部それで整えたら、記事の旨み(個性)無くなっちゃいますよね?( ˙-˙ )スン…
何でもPREP法で書けばいいってもんでもない
「え、PREP法ディスってんの?」
って思いました?いやいや、PREP法は普通に便利ですし、自分も使いますw
結論→理由→具体例→結論。情報を分かりやすく伝えるには、かなり強い型ですよね。
ただ、全部の文章をこの物差しで測るのは違うと思うんですよ。
体験談には、途中の迷いがある。
思想系の記事には、考えが少しずつ形になっていく過程がある。
エッセイには、あえて一発で結論に行かない余白がある。
LIVEの記事なら、脱線そのものが人柄だったりする。
そこを全部「無駄なので削りましょう」とやったら、確かに読みやすい文章になるかも知れません。
でも、その人が書く意味まで削っちゃう。
自分の中ではこれ、『出汁を取ってない味噌汁』みたいな感じなんですよね。
味噌汁としては成立してる。普通に飲める。
・・・でも、なんか薄い。
記事の種類ごとに、見るポイントを変えてみた
そこで次のバージョンでは、ゆなラボちゃんの考え方をガラッと変えました。
全部の文章に同じルールを当てるのをやめて、記事をざっくり見立てて、種類ごとに見るポイントを変える。
How-to・情報記事:読者が迷わず理解・操作できるか
体験談・LIVE振り返り:感情や気づきの流れが伝わるか
思想・エッセイ:結論の早さより、考えが深まっていく過程や余韻があるか
告知:何をしてほしいのか、迷わず分かるか
そして、けっこう大事なルールとして入れたのがこれです。
整える前に、そのクセが「味」じゃないかを考える。
これを入れてから、さっきのLIVE振り返り記事をもう一回診断してみたんですよ。
前なら「脱線を整理したほうがいい」「重複を削ったほうがいい」と言ってたところに、今度は
「LIVEの臨場感として働いてるなら、残してOK」
「同じテーマの繰り返しも、気づきが深まっていく流れなら無理に削らなくていい」
って返してくるようになりました。
これ、自分的にはかなり大きかったんですよね。
自分の記事って、一回まとまったあとに「そういえば、これって・・・」と別の話に広がることがけっこうあるんですよ。
文章術的には「冗長で無駄無駄無駄無駄無ァァァだから削れ!」って言われちゃうやつじゃないですか?(まさにこういうとこやぞw)
でも自分の場合、その『余韻の脱線』まで含めて文章のクセなんですよね。
そこをAIに勝手に矯正されると、文章はキレイになるけど・・・
自分じゃなくなる。(´・ω・`)ショボーン
じゃあ、味があれば何でもアリなん?
って思いますよね?そこはちょっと違ってて、How-to記事ではちゃんと厳しく見るようにしてます。
Substackのウェルカムページ・ウェルカムメール・メールフッターの設定を解説した、初心者向けの記事でもテストしたんですよ。
こういう記事は、読者が途中で迷ったらアウトじゃないですか?
なのでゆなラボちゃんは、
最初に「今回やる3つ」を見せる
初心者が迷いやすいところで区切る
設定が終わったあとに、関連記事への橋渡しを入れる
あたりを指摘してきました。
ここでは「書き手の味だから遠回りしてOK」とは言わない。目的が違いますしね。
味噌汁で言うなら、How-toは出汁より先に「お湯の量」を間違えたらアカンやつです(たとえが渋滞)
文章の正解って、『その文章が何のためにあるか』で変わるんですよね。
当たり前っちゃ当たり前なんですけど、AIに覚えさせようとすると、この当たり前をめちゃくちゃ細かく言葉にしないといけないんですよ。
あれ、試されてるのワイ?
そんなこんなで色々と弄ってると「ふと」気付いたんです。
「あれ、ひょっとして・・・ワイの地力試されてる!?」
最初は『記事改善AIを良くしてる』つもりだったんですよ。
でも途中から、やってることが変わってたんですよね。
「この文章は削るべき?」
「この脱線は残すべき?」
「読みやすさと、その人らしさ、どっちを優先する?」
「タイトルって、読者に何を約束するもの?」
「AIはどこまで提案して、どこから本人に任せる?」
・・・こういう判断を、一個ずつ決めていく。
これって結局、『自分が文章の何を大事にしてるのか』を言葉にする作業だったんですよね。
AIに正しい文章を教えようとしたら、いつのまにかこっちが言語化を試されていた・・・
な、なにを言ってるのかわからねーとおもうが、オレも何をされてるのか(ry
タイトルと「最後の確認」で見えたAIのクセ
そのあとも、細かい調整を何回か重ねました。
たとえばタイトル案。
最初は3案出してても、ほぼ同じタイトルの言い換えになってたんですよ。
なので、
中心メッセージから入る案
具体的な出来事から入る案
気づきや余韻から入る案
みたいに入口そのものを変えるようにしたり、元タイトルのほぼコピーを禁止したり、ラジバンダリ。
結果かなりマシになりました!ヽ(=´▽`=)ノ
それでもテストすると、「悪くない。でも『これ選びたい!』まではいかない」ってこともまだあります。
でも今は、それでいいと思ってるんですよね。タイトルって、文章の中でもかなり感性が出るところですし。ゆなラボちゃんには、考える材料を3つ出してもらうくらいの距離感がちょうどいいんです。
もう一つ、地味に「AIっぽいな〜」と思ったのが、公開前の確認。
最初は「最後に3つだけ確認」って形にしてたんです。3つって、見た目もキレイじゃないですか?
ところがテストしてると、大事な確認が2つしかない記事でも、AIが無理やり3つ目をひねり出してくるんですよねw
フォーマットを守るために、いらない指摘を作る。
なので今は「最後に確認」だけにして、必要なのが1つなら1つ、2つなら2つ。最大3つで、数合わせは禁止にしました。
これ、人間にも普通に起きる話だと思いません?
PREP法だから4段階にする。見出しは3つ要る。まとめは箇条書き5個・・・みたいな?
型は便利です。でも、型のために中身を作り始めたら本末転倒ですよね。(^_^;)
AIの提案は、判断材料でいい
今のゆなラボちゃん Mk.IIは、診断の最後にこんな一文を出すようにしてます。
全部直す必要はありません。「確かに、そこは直した方が伝わりそう」と納得できたところだけ使ってください。
今回作ってて、ここが一番大事だったかもしれないです。
AIに記事を見せると、指摘されたところを全部 脳タヒで 直したくなる人もいると思うんですよ。
「AIが言ってるんだから、そっちのほうが正しいんでしょ?」
って。
でもAIは、
その人の人生も、
読者との関係も、
文章を書いたときの気持ちも、
全部分かってるわけじゃない。
どこまでいっても、AIの提案は『あくまで提案』なんですよね。
最後に「自分もそう思う」って納得できるかどうか。
そこは書き手が決めていい。いや、決めるべき。てか、決めろ!(暴論)
これ、文章に限らずAIを使うとき全般に言える話だと思ってます。
プロンプトより先に要るもの
今回作り直してて感じたのは、AIを自分向けに育てるのに要るのは『すごいプロンプト』だけでもないってことなんです。
もちろん指示の書き方も大事です。
でもその前に、
自分は何を良いと思うのか
何は残したいのか
何をされたら違和感があるのか
最後に誰が決めるのか
ここがぼんやりしてると、AIも一般的な「それっぽい正解」に寄っていくんですよね。
で、一般論としては正しいけど、自分にはなんかしっくりこないものができあがる。
逆に「自分はここを大事にする」が言葉になっていれば、AIはかなり合わせてくれます。
今回やってたのは、AI開発というより『自分の判断基準を、AIが分かる言葉に翻訳する作業』だったのかもしれません。
厄介オタク、編集者になる
そんな感じで、正しいことを全部しゃべる厄介オタクだったゆなラボちゃんは、1日かけて、ちょっとは空気の読める編集者になりました。
っても、まだ完璧ではないです。特にタイトル案は、まだ自分でやったほうが全然シックリ来ると思います。(^_^;)
ですが、いったん今のバージョンで一区切りにしてます。
ここから自分の記事だけで調整し続けると、今度は『BMPの記事だけ異常に理解できるAI』になっちゃいますしねw
次は、ほかの人の記事を入れてもらって、同じ不満や要望が2〜3件出てきたものから直していこうと思ってます。
ということで、βテスト中です
今、『記事改善AI|ゆなラボちゃん Mk.II』をWeb版βとして公開中です。↓
↑誰でも(今のところは)無料使えます。検索には出てこないようにしてるので、ある意味こっそり営業中ですw
記事の全文を貼ると、「どこを直すと伝わりやすくなるか」「なぜそう判断したか」を整理して返してくれます。
ただ、ゆなラボちゃんが言ったことを全部直す必要はないです。
「いや、そこは残したい」と思えたなら、それも立派な判断ですしね。
使ってみて、
「ここ良かった」
「これはズレてる」
「ここ使いにくい」
「ゆなラボちゃんマジ天使!」
みたいな感想があれば、コメントとかDM、チャットで遠慮なくもらえたら嬉しいです。ちな、厳しめのツッコミも全然OKですw
厄介オタクに逆戻りしない程度に、一緒に育てていきませんか?( ◜ω◝ )




LIVEの脱線を直していたはずが、その人らしさまで消してしまう。「短くする」だけでは編集者にならなかった、という流れがおもしろかったです。AIに残す理由を教えるうちに、自分が何を大切にしているかも言葉になるんですね。