悪意はないのに、なぜか裏目に出る話
「拡散してください」に隠れてる、地味だけどシビアな仕組みの話
最近(ちょっと前から?)タイムラインで「◯◯してくれた人にプレゼントします!」「いいね・リスタックで拡散してください!」みたいな投稿、見かける頻度がぐっと増えた気がするんですよね。
今日はその話を、ちょっとだけ書いてみようと思います。
見かけるようになったアレ
正直に言うと、こういう企画をやってる人たちに悪意があるとは全然思ってないんです。むしろ、すごく良い人も多い印象で。
「コミュニティを盛り上げたい」「埋もれてる人を見つけてあげたい」っていう、純粋な気持ちでやってる人がほとんどなんじゃないかなって思うんですよね。
一人ひとりのために何かを作ってあげたり、みんなで一つのものを完成させようとしたり。労力のかけ方を見てると、「ちゃんとやってる人だな」って素直に思います。
なんとなく、ずっと引っかかってる
でも、なんかずっと引っかかってて・・・。( ˙-˙ )スン…
「いいねしてください」「リスタックしてください」っていうお願い自体、別にルール違反ってわけじゃないんですよね。プラットフォーム側も、これをはっきり禁止してるわけじゃないみたいですしおすし。
で、ここで一つ、整理しておきたいことがあってですね・・・。
たとえば「一部の機能は登録者限定です」みたいな設計、よく見かけますよね?
実は自分もちょいちょいやってるんですけど、これって、登録するかどうかを決めるのは読者側で、発信者側は『こんな価値がありますよ』って提示してるだけなんです。ごく普通のサービス設計だと思うんですよね。
これ、ネットの世界に限った話でもなくて、飲食店のテーブルに置いてあるPOPで、「公式LINE登録してくれたらトッピング1つサービス」みたいなの、見たことありませんか?そういう仕組みと根っこは同じなんですよね。(^_^;)
今回気になってるのはそこじゃないんです。
『いいねしてください』『リスタックしてください』っていうのは、登録とか購読とかとは別で、プラットフォームの拡散の仕組みそのものを、直接動かしてもらうお願いなんですよね。
読者が『欲しいから登録する』んじゃなくて、『言われたから拡散行動を起こす』っていう、ちょっと違う種類のお願いなんです。
これがなんでこんなに気になるんだろう?って、自分でも不思議なんですけど。
たぶん、『ルールに書いてないこと』と『やって大丈夫なこと』って、似てるようで全然違う話だからなんやと思うんですよね。
それに、企画そのものが素敵なものであっても、企画を立ち上げてる人がどれだけ良い人であっても、それだけで『結果も良いものになる』とは限らないんですよ。
悲しいけど、これって現実なのよね・・・。
特にこういう話だと、メール配信っていうシステムの仕様や構造をちゃんと理解してないと、せっかくの『たくさんの人に思いを届けたい』っていう行為そのものが、知らないうちに無駄になっちゃう可能性があるんです。Σ(゚Д゚)マジデ?
『良いことをしてるはずなのに、なぜか裏目に出る』・・・これ、結構もったいない話だと思うんですよね。
実はこの手の企画、参加した側、つまり「いいね・リスタックしただけの人」まで、後からちょっと困ったことになるかもしれない仕組みがあるって・・・知ってました?Σ(゚Д゚)
今日は、その仕組みをちゃんと言葉にしてみようと思います。
メールって、思ってるより正直な仕組み
まず大前提として、Substackって色んな機能はあるものの、根っこの部分は『メルマガを送るシステム』っていう性格が強いんですよね。
で、メールの世界にはすごくシビアなルールがあって。GmailとかYahooみたいなメールサービス側が、「このメール、本当に受信箱に入れていいのか」を、開封率とかクリック率とかで機械的に判断してるんです。
一般的なメルマガの開封率の目安は、だいたい15〜22%くらいって言われてます。Substackはもう少し読者の熱量が高いプラットフォームなので、全体平均はもうちょっと高めで、30〜40%くらいって言われてるんですよね。
0.1%って数字、見たことあります?
それともう一つ、もっとシビアな数字があって。
読者が『配信解除』じゃなくて『迷惑メールとして報告』を押す割合・・・これ、GmailやYahooといったメールサービス側が、実際に基準として公表してるんですよね。0.1%を超えると評価が下がり始めて、0.3%を超えると、実際にフィルタリングが強まる「危険ライン」って言われてるんです。
1000人に1人。たったそれだけで、見られ方が変わっちゃうんですよね( ˙-˙ )スン…
薄い読者が増えるほど、しんどくなる
ここで、最初の話に戻るんですけど。
もちろん、もともとその人のことが気になってて、「応援したいから」いいねやリスタックする人も普通にいますよね?それ自体は、別に問題じゃないんです。
気をつけたいのは、企画やお祭りの雰囲気、プレゼントに惹かれて、その人のことをまだよく知らないまま新しくフォロー(=無料登録)しちゃう人たちの方で。
そういう人たちが急に一気にドッと増えると、当然、開封率は下がります。( ˙-˙ )スン…
開封率が下がると、メールサービス側はシステム的に「あんまり読まれてないメールだな」って判断して、メインの受信箱じゃなくて、迷惑メールフォルダとかプロモーションタブに振り分けるようになっていくんです。
これ、地味に怖いところなんですけど・・・薄い読者を増やしたことで、本当に自分を必要としてくれてる読者にまで、メールが届きにくくなることがあるんですよね。
しかも、興味がない人ほど『配信解除』の手間を惜しんで、ワンクリックで『迷惑メール報告』を押しがちなので、評価はさらに下がりやすくなる・・・っていう悪循環もあったりします。(ノ∀`)アチャー
たくさんの人に思いを届けたくて始めたはずの企画なのに、そうやって薄い読者が増えることで、本来ちゃんと届いてたはずの人にまで届きにくくなる・・・これ、皮肉としか言いようがないですよね?
でも、メールっていう仕組み自体が、良くも悪くも『分け隔てなく公平にスコアをつける』ものやから、結局は使う側が上手く付き合っていくしかないというね・・・(;´Д`)
ちなみにSubstackって、記事を公開するときに『メール配信するかどうか』を選べる機能があるんですよね。企画系の投稿はメール配信オフにしておく、みたいな使い分けも、地味だけど効果的な対策の一つかもしれません。
乗っかった側も、実は無関係じゃない
ちなみに、これって企画をやった本人だけの話でもないかもしれなくてですね・・・。
XやThreadsみたいな他のSNSだと、実は「誰と関わってるか」がそのまま自分のアカウントの評価に影響する仕組みが、すでに知られてるんですよね。
スパムや低品質と判定されてしまった投稿ばかりに関わっていると、巻き込まれる形で自分自身の評価にも影響が出ていく・・・という設計です。
最近多かった「凍結祭り」とかでも、普段全然そんな問題発言してなかったのに凍結された人多かったじゃないですか?アレって完全にこういうシステムに巻き込まれた形だと思います(;´Д`)
Substackって、もともとはメルマガのシステムでしたけど、後からNotesやリスタックみたいなSNS的な機能を追加したプラットフォームなんですよね。だとすると、他のSNSと似たような「関わる相手を見る」仕組みを持っていても、なんら不思議ではないと自分は思ってます。( ・`ω・´)
それに、仮にそこまでの影響がなかったとしても、自分が『いいね』や『リスタック』したものって、自分の発信の一部として読者の目に触れるものだと思うんですよ。
だから自分は、こういう拡散系の企画には、ノリだけで安易に乗っからないようにしてます。
結局、量より濃さなんですよね
ここまで読んでもらって分かる通り、これは別に『悪い人が得をするゲーム』とかじゃないんです。
ただのシステムの仕組みとして、『薄い読者をがむしゃらに増やす』という選択そのものが、長期的には自分の発信の届く範囲を狭めてしまう、っていう話なんですよね。
登録者の数字って、見てて気持ちいいものではあるんで、「登録者増えてウレシイウレシイ…( ◜ω◝ )ニチャア」ってなるのはメッチャ分かるんですけどね。
けどそれより大事なのは、『ちゃんと読んでくれる人がどれだけいるか?』っていう、地味で見えにくい指標の方やったりするんです。
てな感じで、今日は数字の話が多めでしたが・・・これ、知っておくだけで「なんとなく企画に乗っかる」っていう選択を、一歩立ち止まって考えられるようになると思います。
次は、この話の続きとして、『企画してる本人に悪気はなくても、気づかないうちに”胴元”みたいな立場になってしまう』構造について、もう少し掘り下げて書いてみようと思ってます。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。同じような違和感、感じたことある方は、ぜひコメントで教えてくださいね。(・∀・)



