スペースの雑談を拾ったら、数時間後に公式サイトにジングル生成ツールが生えていた
AIの使い分けを間違えた話と、失敗作を捨てなかった話
「スペースにジングルあったら素敵ですよね」
「作れる人、いないかなぁ?」
先日参加していたXスペースで、ホストの ひろみ¦音声で心地よい空間をつくる人 さんがポロっとこう言ったんですよ。
たぶん、その場の雑談の一つだったと思うんです。誰かに本気で依頼するつもりじゃなくて、「あったらいいな」くらいの温度感?
でも自分、こういう一言を聞くと妙にスイッチが入るタチでして・・・
『作れるんじゃね?』
と思ってしまったが最後、気づいたら作ってました(ノ∀`)タハー
というわけで今回は、ブラウザだけで5〜15秒のジングルが作れる無料ツール「Jingle Studio」 が完成するまでの制作記です。
途中、AIの人選をしくじったり、全ジャンルがピコピコ音になる謎の事故が起きたりしたので、そのへんの失敗談も含めてお話ししますね。
最初の相棒選び、ちょっと間違えました
ツールを作ると決めて、ウチのAIガールズたち(詳しくは「AIとととと」読んでね!)に、まず声をかけたのはコーディング担当のラビティ(Antigravity)でした。
普段の流れだと、設計はコデコ(Codex)に任せて、実装をラビティに渡す・・・というのが最近の定番なんですよ。
ただこの時、コデコにはブログとサイトの改修をお願いしていて、手が塞がってまして。『まあ、ラビティなら直接いけるやろ』と、設計の工程を飛ばして、そのまま投げてしまったんです。
結果・・・これが、なかなか形にならなかったんです。( ˙-˙ )スン…
ここで「やっぱりAIには限界が」みたいな話にしたくなるじゃないですか。でも、ちょっと待ってほしいんですよ。
これ、AIの優劣の話じゃないんです。
今回のツールで一番難しかったのは、コードを書くことじゃなくて、『音楽理論を設計図に落とすこと』 だったんですよね。
「シティポップっぽさとは何か」みたいな感覚値を、コード進行・リズム・音色の数値に翻訳する作業。これって開発力とは別の領域なんです。
家づくりで例えるなら、ラビティは腕のいい大工さん。でも今回必要だったのは、大工さんの前に『設計図を描く人』だったという話ですかね?
人間のチームでも、段取りをひとつ飛ばすと成果が出ないのと同じことが、AIでも普通に起きる。それだけの話なんですよ。
全ジャンル、まさかのピコピコ事件
で、担当を替えて作り直す前に、最初のバージョンで面白い事故が起きていたので紹介させてください。(^_^;)
初代Jingle Studioには、すでに複数のジャンルボタンが並んでいました。シティポップ、ジャズ、ロック・・・見た目はちゃんとしてるんです。
が、しかしッ!!
どのボタンを押しても、全部ピコピコ音が出てくる(笑)
シティポップを選んでもピコピコ。ジャズを選んでもピコピコ。ロックを選んでも、元気なピコピコ。全部「往年の8ビットゲーム音」みたいな?
Σ(゚Д゚)
原因を調べたら、シンプルな話でした。
ジャンル名が『ラベル』として画面に並んでいるだけで、中身の生成ロジックには一切届いていなかったんです。
どのボタンを押しても、裏では同じ処理が走っていた。だから全部同じ音になる。当たり前ですよね。┐(´д`)┌
・・・けどこれ、笑い話なんですけど、ちょっとだけ引っかかりませんか?
『選択肢が並んでいること』と『選択肢が機能していること』は、別の話なんですよ。
ツールの話に限らず、世の中には「ボタンだけ並んでいる」ものが、わりとあるような気がします。
ま、今日はこの話題はこれ以上は掘りませんけど、ね?( ◜ω◝ )
お手本2曲を『解剖』したら、答えが数字で出てきた
作り直すにあたって、今度はアプローチを変えました。
「シティポップっぽく」みたいなふわっとした指示をやめて、まずお手本の音源2曲を解析するところから始めたんです。
そしたら、面白い結果が出ました。
2曲とも、BPM136・ハネたリズム・セブンスコード主体。
見事に共通してたんですよ。
つまり、自分が「これこれ、この感じ!」と思っていた雰囲気の正体は、ちゃんと数値で説明できるものだった。Σ(゚Д゚)マジデ?
感覚を感覚のまま渡すんじゃなくて、数値に翻訳してから渡す。そうしたら、生成される音が一気に『それっぽく』なりました。
この解析結果はそのままプリセット化して、ツールの看板ジャンルとして採用しています。
ちなみにこの作り直し、担当をClaudeの最新モデルであるFable5に替えたら、驚くほどアッサリ進みました。何時間も悩んでいたのが嘘みたいなスピードで。(ノ∀`)タハー
でもこれも、モデルの性能というより、『感覚を数値に翻訳する』という下ごしらえが効いた部分が大きいと思ってます。頼み方が変われば、返ってくるものも変わるんですよね。
失敗作の、敗者復活戦
そうそう、あのピコピコ音の話には続きがあるんです。
作り直しの過程で、あの音を消そうと思えば消せたんですけど・・・改めて聴いてみたら、これはこれで完成されたピコピコだったんですよ。
ファミコン世代には刺さる、あの感じ。
というわけで、最終版では 「8ビットゲーム」ジャンルとして正式採用 しました( ´∀`)bグッ!
バグから生まれたジャンルが、いまや10ジャンルの一角に鎮座しています。失敗作も、置き場所を変えたら立派な商品になるという良い例ですよね!・・・ね?(圧)
で、何ができるツールなん?
改めて、完成した「Jingle Studio」の紹介です。
ブラウザだけで、5〜15秒のジングルが生成できる無料ツールです。公式サイトに設置してあります。
使ってみたいって奴いる?居るよなぁ!!?
→ https://bizcoach-mental.com/jingle-studio/
ちな今現在の対応ジャンルは10種類。
シティポップ/ウォームスウィング/J-POP/ロック/ジャズ/ボサノバ/クラシック/レゲエ/8ビットゲーム/デスメタル
・・・最後、デスメタルが混ざってるのは気にしないでください。作れてしまったので入れました(笑)
技術的なポイントとしては、サーバー通信なし・外部API不使用で動いています。生成された音は著作権フリーなので、スペースのオープニングでも、動画でも、配信でも、好きに使ってもらって大丈夫ですよ!( ´∀`)bグッ!
ブラウザ上での再生・利用は、どなたでも無料です。
生成したジングルをWAVファイルとして保存する機能だけは、ゆなラボ購読者さんの特典にしています。購読者チャット内でお伝えする合言葉を入力すると解放される仕組みです。
ツール自体はずっと無料で開けておきたいので、「手元に持ち帰る」部分だけ、いつも読んでくださっている方へのお礼にさせてください。
あ、あと、ひとつだけ宣伝させてもらうと。
今回みたいな「AIと一緒にツールを作る」流れ・・・どのAIに何を頼むか、感覚をどう数値に翻訳するか、みたいな部分は、コンサルでもお伝えしています。「自分のサイトにもこういうの置きたいな」という方は、気軽に声をかけてくださいね。
おわりに
今回の制作でいちばんの学びは、たぶんこれです。
AIツール作りは『何でもできる子』を探す競争じゃなくて、『誰に・何を・どう頼むか』の設計勝負。
ラビティが作れなかったんじゃなくて、自分の頼み方と段取りが噛み合ってなかった。感覚のまま投げてたものを数値に翻訳したら、するっと通った。それだけの話だったんですよ。
スペースでの何気ない一言が、3日後にはツールになってサイトに置かれている。そういう時代に、もうなってるんですよね。(^_^;)
さて、ここで皆さんに聞いてみたいことがあります。
Jingle Studio、次に追加するならどのジャンルが欲しいですか?
「和風」「ローファイ」「演歌」「テクノ」・・・ジャンル名ひとつだけでもいいので、コメントで教えてもらえるとうれしいです。
実は、いただいたリクエストをもとに、ちょっと面白い機能を仕込もうと企んでいまして。それはまた、形になったらお話ししますね( ◜ω◝ )




面白い♪そして楽しいツールですね♪
コデコとラビティ…ネーミングセンスが素敵(*´▽`*)
ツール使わせてもらおうと思ったのですが、ON AIRが光ってたら音が聴こえるはずなのですかね?
私の端末だけなのか、残念がら音が聴こえず_(:3」∠)_